Yahoo!プロモーション広告スポンサードサーチがアドバンスドURLシステムの提供を発表

2015年12月、Yahoo! JAPANはYahoo!プロモーション広告スポンサードサーチにおいて「アドバンスドURLシステム」の提供を予定していると発表した。
アドバンスドURLシステムとは、URLを最終リンク先URLとトラッキングURL、カスタムパラメータに分割して管理を行う新しいURL管理の仕組みの事を指す。Google AdWordsではすでに同じ機能が実装されており、スポンサードサーチはそれに追随する形となる。

今回は「アドバンスドURLシステム」の概要と、リリースに伴う変更点を紹介する。

アドバンスドURLシステム導入の目的

リリース概要によればアドバンスドURLシステム導入の目的は多く分けて二つある。

①広告市場の健全化を推進
インターネット広告では、ユーザーを誤認させることでサイトへ誘導を行う「なりすまし広告」の問題が存在する。この問題の原因は、表示URLとリンク先URLのドメインが一致していなくてもいいという仕組みがあったためだ。
アドバンスドURLシステムでは「表示URL」と「最終リンク先URL」のドメインの一致が必要となる。
これにより「なりすまし広告」などの誤認させることでサイトへ誘導するような広告をなくし、広告市場および検索メディアの健全化を推進する。

②運用工数の削減
新項目の追加により、これまでリンク先URLなどに設定していたリンク先情報やトラッキング情報を目的別に分割して設定、管理できるようになる。
また、URLがアカウントなどの上位階層でも設定が可能になる。アカウントなどの上位階層で設定が可能になることで、構造的なURLの管理が可能となる。
今まではトラッキング用のURLやパラメータを変更すると再入稿が必要となるため、広告の配信が途切れる場合があったが、上位階層での設定変更を行うことで、広告の継続配信が可能になる。
上記のようにURLやカスタムパラメータの管理コストが軽減され、運用工数の削減が見込める。

リリースに伴う変更点

今回のアドバンスドURLシステムに合わせて広告掲載基準および入稿規定に関して、以下の変更点がある。
・最終リンク先URLの入力が必須になる。
・表示URLと最終リンク先URLのドメインを一致させる必要がある。表示URLのドメインと最終リンク先URLのドメインが一致していない場合は広告が入稿できなくなる。
・最終リンク先URL、トラッキングURL、表示URLの項目において日本語ドメインのURLが設定できるようになる。
・広告、クイックリンク入稿時の入力文字が半角英数記号の場合、「1文字=0.5文字」としてカウントするようになる。
・表示URLの入力文字数の上限が変更になる。
このうち広告文における半角のカウント方式変更は多くの広告主・広告代理店にとってうれしいニュースとなるだろう。今までよりも広告文における訴求の幅を広げることが出来る。

アドバンスドURLシステムへの移行について

2016年9月中旬以降にはリンク先URLやカスタムURLを含む、現行のURL形式の広告はご利用できなくなる予定だ。そのため、事前に新形式の広告へ移行する必要がある。移行は「アドバンスドURLシステム」のリリース以降（2016年春頃）に作業可能となる。

まとめ

現在はリリースの段階のため移行期間などは予定とずれる可能性がある。移行期間を確認せず、移行期間を過ぎてしまうと広告が停止になる可能性も考えられる。本コラムでも情報をキャッチアップしていくが、今後のリリース情報には細かく目を通しておいた方がよいだろう。

アドバンスドURLシステム移行について詳しく知りたい方は下記よりお問い合わせください。