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動画広告
動画広告の配信プラットフォームとして、近年注目を集めているYouTube広告。YouTube広告は、YouTubeでユーザーが視聴している動画の前後や再生中に掲載したり、関連性の高い動画の一覧に掲載したりすることができる動画広告で、ビジネスを拡大するために有用な広告配信手段である。今回の記事では、YouTube広告の出稿を検討している広告主様に向けて、YouTube広告の特徴や課金体系、広告の種類などの基本的な知識をご紹介したい。
YouTube広告は、映像や音声を用いて「視覚的」「聴覚的」な情報を伝えることが可能であるため、テキストのみのリスティング広告よりも商材/サービスの魅力を伝えやすいという特徴がある。
YouTube広告のメリットとして、主に以下の4点が挙げられる。
一方、広告を配信することが容易な反面、動画のクオリティが低いと商品やブランドのイメージダウンに繋がってしまう可能性がある点はデメリットと言える。また、ターゲティングが適切でないと関連性の低いユーザーにも広告を配信してしまい、成果を上げられない可能性もあるため、注意が必要である。
YouTube広告には、大きく分けて3種類の課金形式がある。
2.CPV:動画視聴ごとに課金
→「Cost Per View」の略。ユーザーが動画を30秒間(30秒未満の広告の場合は最後まで)視聴したか、30秒経つ前に動画を操作した場合に料金が発生する。
3.CPM:広告表示ごとに課金
→「Cost Per Mille」の略。広告が1,000回表示されるごとに料金が発生する(※6)。
次に、YouTube広告で使用できる広告フォーマットについて詳しくご紹介しよう。
TrueViewインストリーム広告とは、YouTubeの動画再生前後、再生中に配信される広告となっており、広告の再生開始から5秒後にスキップボタンが表示され、ユーザーは途中でスキップすることができる形式となっている。TrueViewインストリームは、動画を視聴中、または視聴前に広告を配信させることができるため、動画を見るモチベーションを持っているユーザーに対して広告を配信できることが特徴となる。メリットとしては、動画を見る状態(場所やモチベーション)にあるため、わずかな時間でもユーザーの時間を広告のために確保することができる点が挙げられる。一方で、デメリットとしてはユーザーの本来見たいと思っていた動画を遮って広告を配信することになるため、毛嫌いする場合もあるということが挙げられる。そのため、TrueViewインストリームを配信する場合は、いかにユーザーの興味を惹きつけられる動画を作成するか、よりターゲットとなるユーザーへ適切に配信することができるかが重要となる。
YouTube 動画再生ページまたは Google 動画パートナー上のWEBサイトやアプリに表示される。
(※画像元:Google広告管理画面よりリンクル作成)
CPV単価での広告配信となっており、ユーザーが広告を30秒間(30 秒未満の広告の場合は最後まで)視聴したか、30 秒経つ前に動画を操作した場合に料金が発生する。また、広告を配信するための入札戦略を目標インプレッション単価、目標コンバージョン単価、コンバージョン数の最大化を選択した場合は、インプレッション数に基づいて料金が発生する。
2で述べたTrueViewインストリーム広告と類似する形式として、TrueView アクション広告というものが存在する。TrueView アクション広告は、基本的な動画の形式や表示場所などはTrueViewインストリーム広告と同じ内容となっているものの、人目を引く行動を促すフレーズ(「詳しくはこちら」など)、テキスト オーバーレイの見出し、終了画面を動画広告に追加することができる。これら機能の追加によって、より見込み顧客の獲得とコンバージョンを促進することができる広告フォーマットとなっている。そのため、YouTube広告の配信目的に併せて、リーチ(動画の視聴)を目的とする場合はTrueViewインストリーム広告を、動画で興味を持ってもらい、コンバージョンの獲得を目的とする場合はTrueView アクション広告を活用することで、より目的に沿った結果に近づけることができる。
YouTube 動画再生ページまたは Google 動画パートナー上のWEBサイトやアプリに表示される。
広告を配信するための入札戦略は目標コンバージョン単価、コンバージョン数の最大化を選択する必要があるため、インプレッション数に基づいて料金が発生するインプレッション課金制となっている。
バンパー広告は、簡潔で印象的なメッセージを使用することで、幅広いユーザーにアプローチし、ブランドの認知度を高めることを目的とする短い動画広告フォーマットである。バンパー広告の長さは 6 秒以下で、ユーザーは広告をスキップすることができない形式である。※1
YouTube 動画と、Google 動画パートナー上のWEBサイトやアプリに表示される。
(※画像元:Google広告管理画面よりリンクル作成)
バンパー広告では目標インプレッション単価制(CPM=Cost Per Mill)が採用されており、広告が 1,000 回表示されるごとに料金が発生する。そのため、比較的安価に認知拡大施策を実施することができる。※2
TrueViewディスカバリー広告は、YouTube内の検索ページとYouTube動画再生ページの関連動画横、モバイルアプリのトップページにも広告を表示することができる。広告はサムネイル画像と最大で3行の広告文が表示され、広告をクリックするとYouTubeの動画再生ページやチャンネルのページが表示される。TrueViewディスカバリー広告の大きな特徴としては、ユーザーが検索した動画に関連している広告を表示することができるという点が上げられる。動画の再生前や再生中、視聴後に広告を配信するインストリーム広告とは違い、ユーザーが検索した際に表示されるTrueViewディスカバリー広告は比較的クリック率は高く、ユーザーの検討度も高い傾向にある。つまり、認知段階というよりも検討段階にいるユーザーに対して広告を配信したい際にはTrue-Viewディスカバリー広告を用いることが適切であると言える。一方で、クリックされないと動画を流すことができないという点は強制的に動画を流すインストリーム広告と比較するとデメリットとなる。そのため、認知を目的とするYouTube広告を開始する際にはTrueViewディスカバリー広告はおすすめしない。また、サムネイルと広告文のみにてユーザーにクリックしてもらう必要があるため、インストリーム広告などと比較するとユーザーにアピールするのが難しい手法であるともいえる。下記に表示形式をまとめる。
▼YouTube検索結果画面
(※画像元:Google広告管理画面よりリンクル作成)
▼YouTube動画再生ページ
(※画像元:Google広告管理画面よりリンクル作成)
課金形態としては、広告をクリックした際に課金がされる形態となっている。そのため、クリックされない限りは費用が発生せず、比較的低額で広告を始めることができる手法の1つであろう。
アウトストリーム広告とは、Google動画パートナーサイトやYouTube以外のアプリに表示される、スマートフォンやタブレットなどのモバイル専用の広告である。
アウトストリーム動画広告は、ページのコンテンツやアプリ内で再生され、より多くのユーザーに動画を視聴してもらうことが可能であるため、ブランド認知度とリーチの拡大を目的に配信されることが多い。また、比較的リーズナブルな費用で広告運用でき、YouTube以外のWEBサイトやアプリに表示されるため、普段はYouTubeを閲覧しないユーザーにも幅広く訴求でき拡散しやすいメリットがある。アウトストリーム動画広告は、初めに画面表示される時はミュートの状態で再生され、タップするとミュートが解除される仕組みになっているため、音声が無くてもユーザーに興味を持ってもらう工夫が必要である。
アウトストリーム広告はモバイル専用広告で、Google 動画パートナー上のWEBサイトやアプリにのみ表示されるため、YouTubeでは利用できないが、さまざまなモバイルプレースメントに配信できる。モバイルWEBプレースメントの場合、アウトストリーム広告はバナーに表示され、モバイルアプリでは、アウトストリーム広告はバナー、インタースティシャル、インフィード、ネイティブ形式で表示され、縦向きモードと全画面モードの両方に対応されている。
(※画像元:Google広告管理画面よりリンクル作成)
vCPM ( 広告面積の50%が2秒以上1,000回表示されるごとに課金される)
YouTubeマストヘッド広告とは、シンプルに紹介すると、「YouTubeのTOPページ(ホーム画面の上部)」に掲載される、YouTube内で最も目立つ広告と言っても過言ではない広告である。認知拡大を最大化させる効果としてはかなりインパクトのある配信面となっている。YouTubeマストヘッド広告はGoogle広告の管理画面から自由に掲載できない特徴がある。まず掲載を行う場合はGoogleの営業担当者を通じて「予約制」でのみ利用が可能だ。よって現在ではGoogle営業担当者がついている大手企業、大手広告代理店のみが掲載可能な場合が多くなっている。ここ最近でもマストヘッド広告枠で掲載されているyoutube動画広告は大手通信企業、ECサイト企業など、TVCMでも見かける事が多い動画がマストヘッドで見受けられる。広告想起を狙う訴求を行いたい場合には非常に有効な配信面である。一般的には「手の届かない大型の広告枠」という印象を受けてしまうが、今後のアップデートにより身近な広告枠となる可能性もあるかもしれない。
下記画像はスマートフォンでのイメージ画像。PCもTV面も含め、TOPページに掲載される仕様となっている。
(※画像元:Google広告管理画面よりリンクル作成)
課金形態としては、インプレッション単価と掲載日数課金型の2種から選択ができる。元々は日本では広告主1社だけが1日の費用を支払う事で掲載が可能な大型の広告だったが、インプレッション単価での支払いも可能になっている。
YouTube動画広告について、各種動画フォーマットと特徴などをお伝えしてきた。動画広告は、動画の撮影から編集といった準備に手間がかかり、難易度が高いと感じて、利用していない方は多いだろう。しかし、世界中で利用されているYouTubeは、現在も発展し続けており、テレビ離れが進む今、非常に効果的にユーザーへアプローチできるため、計り知れないメリットがあり、今後利用者がどんどん増える配信メニューであることは間違いない。昨今では、動画編集を簡単に行えるサービスも増えてきており、動画広告がより身近なものになってきている。ターゲティングも詳細に設定を行えるため、YouTube広告は非常に効率的な広告手法であり、今後も確実に伸びる市場であるため、YouTube広告にご興味がある、YouTube広告を始めたいが運用まで手が回らない、YouTube広告の成果をより高めたいなどをお考えの方は是非下記よりリンクルへお問い合わせいただきたい。
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