【リスティング広告のコツ】キーワード挿入機能でクリック率を改善！

リスティング広告の効果改善策のひとつとして、キーワード挿入機能がある。キーワード挿入機能とは、ユーザーが検索した際に、動的に広告表示につながったキーワードを反映させることで、より関連性の高い広告を表示することができるものだ。本コラムでは、キーワード挿入機能の仕組み・メリットと、設定する際に注意すべきポイントについて紹介する。

キーワード挿入機能の仕組み

メリット

注意すべきポイント

広告カスタマイザ機能について

まとめ

キーワード挿入機能の仕組み

キーワード挿入機能は、広告内の任意の箇所で「{KeyWord:デフォルトのテキスト}」のコードを使用することで、容易に設定が可能となる。

たとえば、都内に複数店舗を展開しているトレーニングジムの広告で「{KeyWord:東京のパーソナルジム}なら」と広告文を設定すると、ユーザーが「池袋パーソナルジム」と検索した場合には「池袋パーソナルジムなら」という広告表示ができる。

▼広告の設定
{KeyWord:東京のパーソナルジム}なら

▼「池袋パーソナルジム」と検索された場合
池袋パーソナルジムなら

通常の広告「東京のパーソナルジムなら」よりも、キーワード挿入を使用した広告「池袋パーソナルジムなら」の方がユーザーの求める情報により近いため、広告がクリックされる可能性は高くなるだろう。
なお、「池袋通いやすいパーソナルジム」など、検索語句が長いため広告の文字数制限を超えてしまう場合は、コード内の「デフォルトのテキスト」が適用される。
※今回の例では、「東京のパーソナルジムなら」という広告表示となる。

また、キーワード挿入機能は、「ユーザーが検索した語句」ではなく、「広告表示につながったキーワード」を反映させる機能である。そのため、「池袋パーソナルジム」と検索されても、「池袋パーソナルジム」のキーワードを登録していない場合はデフォルトのテキストが適用されることとなる。また、3語掛け合わせキーワードで検索された場合、登録キーワードによっては複数パターンの広告表示が考えられる。

▼「パーソナルジム池袋安い」と検索された場合

キーワード「パーソナルジム安い」が反応
⇒パーソナルジム安いなら

キーワード「池袋パーソナルジム」が反応
⇒池袋パーソナルジムなら

※広告文のキーワードの挿入機能について-Google広告ヘルプ

※キーワードの自動挿入の設定方法-Yahoo！広告ヘルプ

メリット

クリック率の改善が期待できる

上で示した例のように、よりユーザーの興味関心に近い形で広告を表示できるため、クリック率の改善が期待できるだろう。

また、検索キーワードが広告文に含まれている場合、広告が太字化（ボールディング）されて表示されるため、ユーザーの目に留まりやすくなるというメリットもある。

広告の品質スコアの改善につながる

検索キーワードが広告に含まれていると、推定クリック率や広告の関連性が高いと見なされ、広告の品質スコア改善が期待できる。品質スコアが高いとクリック単価を抑えられるため、効果改善につなげることができる。

設定が簡単

広告内のキーワード挿入機能を使用したい箇所に「{KeyWord:デフォルトのテキスト}」のコードを使用するだけなので、比較的作業工数をかけずに設定が可能である。

特にECサイトなどの多くの商品・サービスを展開している場合や、今回の例のようにジム・ホテル・塾など複数の地域で事業展開をしている場合は、それぞれの商品名・地域名を含めた広告文を作成するよりも、キーワード挿入機能を使うことでよりシンプルな形で広告運用を行うことができる。

注意すべきポイント

不自然な表現に注意

前述したとおり、キーワード挿入機能はユーザーが検索した語句がそのまま反映されるわけではなく、広告表示につながった「登録キーワード」が反映される。そのため、部分一致キーワードを登録している場合は、意図していないキーワードが反応してしまい、実際の検索語句と見合わない広告文が表示されてしまう可能性がある。

競合名のキーワード登録に注意

競合名をキーワード登録している場合も要注意である。広告内に競合社名が表示されてしまうため、ユーザーに不信感を与えてしまうだけでなく、企業間のトラブルにもなりかねないため、広告設定の前によくご確認いただきたい。

広告カスタマイザ機能について

より詳細に反映させるキーワードを設定したい場合は、類似する機能の「広告カスタマイザ」を使用するのが良いだろう。広告カスタマイザは、ユーザーの検索キーワードに合わせて、あらかじめ設定した任意のキーワードを反映させる機能である。

キーワード挿入機能と比較して、細かく表示させるキーワードを設定できるため汎用性は高いが、その分設定に手間がかかることが難点である。
※リンクルコラム（広告カスタマイザの入稿方法）

まとめ

以上、キーワード挿入機能について紹介した。これまで多くの広告グループ・広告文を使って運用されていた方には、ぜひ試していただきたい機能である。広告グループがシンプルになるとデータも蓄積されやすくなり、効果改善しやすくなるというメリットもある。

なお、リンクルではGoogle Premier Partner Awards 2021で2冠を獲得するなど、検索広告運用における豊富な効果改善実績がある。キーワード挿入機能に限らず、現状の広告運用成果に満足できない、効果改善のために何ができるか分からないという方は、ぜひお問い合わせいただきたい。

【リスティング広告のコツ】キーワード挿入機能でクリック率を改善！