リスティングコラム
COLUMN
Facebook広告
SNS
初心者必見
近年、SNSの利用者は増加の一途をたどっている。利用者の中には、商品や場所などを検索する際にSNSを活用する方も増えてきており、GoogleやYahoo!などと並んで広告配信にも欠かせない媒体となっている。この利用者増加の動きは今後も引き続き同様の動きが予測され、広告を配信する企業も増えていくことが考えられるだろう。一方でSNSと言っても様々な媒体が存在し、広告で効果を出していくためには、各SNSの特徴やターゲットなどを理解し、使い分けて配信する必要がある。そこで本コラムでは代表的なSNSについて、それぞれの特徴や強みなどを中心にご紹介していく。皆さんの今後の広告運用の一助となれば幸いである。
目次
Facebookの利用者層としては30~40代のビジネス層が多い。プロフィールを実名で登録することや、顔写真の登録など基本的にビジネスシーンでの活用が多いため、他のSNSに比べて登録情報が正確かつ豊富であることが大きな特徴となる。
そのため、Facebook広告はターゲティングの精度が高い媒体であるといえる。利用者としてビジネスパーソンが多いということもあり、Facebook広告ではBtoB広告にて相性が良い傾向がある。
また、Facebook広告を利用することでFacebookのみならず、InstagramやMessenger、Audience Networkの4つに配信を行うことができる。
Facebook広告では「コアターゲティング」「カスタムオーディエンス」「類似オーディエンス」の3種類のターゲティングが存在する。
「コアターゲティング」とはユーザーがプロフィール上で登録している情報やFacebook内での行動データを用いたターゲティングとなっており、年齢、地域、性別、学歴、職場、興味関心などに基づいた配信を行うことができる。
「カスタムオーディエンス」とはWebサイトに訪れたユーザーや自社の顧客データに基づいたターゲティングとなっており、ピクセルデータを用いたリマーケティングやアプリ利用者、Facebookページにいいねしたユーザーへの配信などを行うことができる。
「類似オーディエンス」は上記カスタムオーディエンスのリストから類似オーディエンスを作成することができる。カスタムオーディエンスではオーディエンスが狭い場合は類似にて拡張することで、求めているターゲットユーザーに似たユーザーに対して広告を配信することができる。
Facebook広告の配信面としてはPCの右側広告欄、スマートフォンのストーリーズ、検索結果画面、インスタント記事、PCとスマートフォンともにニュースフィードやインストリーム、などに配信をすることができる。
参照:総務省「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」
Facebook広告のターゲット設定オプション | Meta for Business
広告マネージャでの配置について | Meta for Business
Instagramの利用者層としては10代~20代と比較的若年層でのユーザーが多くなっており、男女比としては女性のユーザーが比較的多い媒体となっている。
ビジネスシーンよりもカジュアルにプライベートを発信するために使用されることが多いため、BtoC広告での相性が良い傾向がある。
FacebookとInstagramにてトラッキングの許諾をしているユーザーに対してはFacebookアカウントの情報に基づいてInstagram広告でもターゲティングを利用することができることも大きな特徴となる。
Instagram広告のターゲティング方法はFacebook広告と同様となり、「コアターゲティング」「カスタムオーディエンス」「類似オーディエンス」の3種類となる。
詳細はFacebook広告のターゲティングの箇所を参考にしていただきたい。
Instagram広告の配信面としては主にフィード、発見タブ、ストーリーズの3つがある。
Instagramのみでの配信を実施する場合はFacebook広告のビジネスマネージャーにて広告セットの「配置」の部分でInstagramのみを選択することによってInstagramのみでの配信を行うことができる。
一方で、あまりFacebookかInstagramにてどちらかに配信面を絞るよりもデフォルトの「自動配置」にて広告を配信することが推奨とされる。
配信を実施していく中で成果の良い媒体や配信面に対して広告が表示されやすくなるよう自動的に調整されるため、初めて広告を配信する際には上述したようにデフォルトでの設定にて配信を行うことがお勧めである。
参照:総務省「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」
Instagramの広告配置について | Meta for Business
Twitterアプリの利用者層は20代が最も多く、その利用率も高い傾向がある。また、Twitterの利用目的は「最新情報をリアルタイムで入手」といった他のSNSには無い特徴がある。アプリ紹介のカテゴリでも「ソーシャルネットワーク」ではなく、「ニュース」にカテゴライズされており、「最新情報の収集」といった目的が強い事が分かる。
男女利用率は大きな差異は無く、年齢、性別の特徴としては、「20代を中心に男女問わず10~30代を中心に利用されている」傾向が多いアプリケーションである。
参照元「総務省調査結果概要」
Twitter広告のターゲティングは年齢・地域・性別は勿論、他のSNS広告とは違った特徴がある。
・フォロワー配信
登録したツイッターアカウントをフォローしている利用者に似ているユーザーへ配信
・映画とTV番組配信
放送前、放送中、放送後に、特定のテレビ番組や映画にエンゲージメントしたユーザーにリーチ
・会話トピック配信
特定の会話トピックについてツイートしたユーザー、ツイートにエンゲージメントしたユーザー、ツイートを表示したユーザーにリーチ
など、話題性における選択や、趣味嗜好の近い層への配信が行えるのがTwitter広告のターゲティングの特徴にある。
Twitter広告は主にTwitterアプリの様々な場所に広告が展開されます。
・タイムライン
ターゲティングしているユーザーのタイムラインにプロモツイートを表示します
・プロフィール
ユーザーがプロフィールにアクセスしたときにプロモツイートを表示します
・検索結果
ユーザーの検索結果にプロモツイートを表示します。
また、Twitterアプリ外への広告展開も可能であり、Twitter外のアプリを中心に掲載が可能である。
・オーディエンスプラットフォーム
Twitter提携の様々なアプリに広告展開(表示)する事が可能
参照:Twitter広告のターゲティング|Twitter広告公式ヘルプ
LINEは国内8,900万人の月間アクティブユーザー数(日本人口の約70%)が存在し、年齢層も10代~60歳以上に偏りなくユーザーが存在する。性別はやや女性のユーザーが多く、職業は会社員が最も多く、ついで主婦や学生が多いという傾向の通り、非常に幅広い層が利用している。LINEの強みとしては下記5点が挙げられる。
・他サービスと⽐較したリーチ⼒
国内8,900万⼈以上の月間アクティブユーザーを基盤にしているため、利⽤率が⾼いだけでなく、LINEのみでリーチ可能なユーザーが多く存在している。
・幅広い年代層へリーチできる
LINEアプリを利⽤する幅広い年齢層へ広告配信が可能。
特に広告への反応が良い35歳以上の割合が多い。
・消費⾏動が活発なユーザーが多い
LINE NEWSを利⽤するユーザーは消費⾏動に積極的なユーザーが多い。
・LINE公式アカウントの友だち獲得に特化した配信手法がある
・属性セグメント
配偶者、子ども、携帯キャリア、推定年収などで特定のユーザーに対して配信することができる。
・行動セグメント
テレビ視聴頻度・ゲームプレイ・コンバージョンネットワーク利⽤、キャリア・モバイル端末の変更状況、ラグジュアリー商品の購買意欲などで特定のユーザーに対して配信することができる。
・年齢セグメント
14歳以下から65歳以上までユーザーの設定年齢に応じて配信を行うことができる。
・興味関心セグメント
下記の18種類のインタレストカテゴリより指定配信が可能。
ゲーム/デジタル機器・家電/スポーツ/職・ビジネス/ファッション/家・インテリア・園芸/テレビ・番組/⾳楽/教育・学習・資格/⾦融/健康/エンタメ/ショッピング/書籍・
マンガ/⾷べ物・飲み物/美容・コスメ/旅⾏/⾃動⾞(軽⾃動⾞/コンパクトカー/ハッチバック/セダン/スポーツカー/ステーションワゴン/ミニバン/SUV(コンパクト)/SUV(ラージ))
・オーディエンス配信
LINE公式アカウントの友だちへの配信やコンバージョンに至ったユーザーと類似するユーザーへの配信、リターゲティング配信などを行うことができる。
・トークリスト:「LINE」アプリ内のトークリスト最上部
・LINE NEWS:「LINE」アプリ内のニュースページ
・LINE VOOM:おすすめ動画やフォロー中のコンテンツを閲覧するページ
・ウォレット:「LINE Pay」などのLINEが提供する⾦融サービスの⼊り⼝
・LINEマンガ:マンガ作品が楽しめるスマートフォン向け電⼦コミックアプリ
・LINE BLOG:幅広いユーザーが情報発信の場として活⽤するブログサービス
・LINEポイントクラブ:指定条件をクリアすることで、ポイントがもらえるサービス
・LINEショッピング:幅広い商品をLINEアプリ上で購⼊できるショッピングサービス
・LINEチラシ:地域の店舗のセール・特売情報を閲覧できるチラシメディア
・LINEクーポン:全国のショップで利⽤できるクーポンサービス
・LINEマイカード:お店の会員証などをLINEアプリでまとめて管理できるサービス
・LINE広告ネットワーク:LINEファミリーアプリや3rd Partyアプリにおける広告配信⾯
TikTokでは国内月間アクティブユーザー数は950万人(2019年2月時点)が存在する。中でも10代~20代の若年層が中心となっており、2020年からは30代、40代の利用も拡大、幅広い年代の方に親しまれるコンテンツへと成長している。媒体の特徴としては下記3点が挙げられる。
・ユーザーの関心が高い完全没入型の縦型動画体験
フルスクリーン&サウンドオンで楽しめる短尺コンテンツは、ユーザーのペースで視聴できるためストレスを与えず、圧倒的な没入感をもたらし、ブランド認知度の向上に役立つ。
・高度なマッチング技術
人工知能によるおすすめ機能がユーザーの興味とコンテンツを高い精度で繋げ、見込みの高いユーザーに対して広告を配信。
・広告掲載が容易
少額から出稿可能で、動画の自動生成や無料の楽曲提供など、サポートツールが豊富。また、公式アカウントを介せず、ユーザーを直接Webサイトページに誘導するため、公式アカウントのコンテンツが充実していなくてもよく、SNSに新規参入する方も広告配信を開始しやすい。
■ユーザー属性
性別、年齢、地域(地区まで指定可)、言語
■通信環境
・操作システム(ios、Android)
・ネットの使⽤状況(WiFi、2G、3G、4G)
・デバイスプライス(無制限、特定の範囲)
・キャリアターゲティング(docomo、au、Softbank)
・システムバージョン(iOS 8.0〜 、Android)
■興味関心
15種類の興味関心ラベル。
教育/交通/マタニティー・ベビー/金融/メークアップ・スキンケア/携帯電話・パソコン/デジタル家電/旅行/ペット/アプリケーション/ファッション・靴・帽子・カバン/ニュースデータ/ゲーム/飲食・グルメ/アウトドアスポーツ
■カスタムオーディエンス
・カスタムファイル
IDFA/GAIDをアップロードし、対象ユーザーをリスト化。
・アプリイベント
広告経由でinstallやアプリ内イベントまで到達したユーザーで、 SDKから成果データをポストバックされたユーザーをリスト化。
・広告エンゲージメント
imp、クリック、動画視聴を⾏なったユーザーをリスト化。
・ウェブサイト閲覧者
広告経由で設定したイベントまで到達したユーザーをリスト化。
・リード獲得
キャンペーン⽬的「リード⽣成」広告の フォームを閲覧または送信したユーザーのリスト化。
■類似オーディエンス
カスタムオーディエンスに基づいて特徴の学習を行い、それらと特徴が類似しているオーディエンスを特定し、広告を配信する。
■行動
TikTokアプリ内のユーザー行動(動画視聴やいいね、コメント、シェアなど)に基づいて広告配信を行う。
・TikTokおよびTikTok Lite
・BuzzVideo他、TopBuzz、News Republic、Babeなどのキュレーションアプリ
・Pangle(インタラクティブで高性能なアプリ内広告ソリューションを提供する、業界屈指の動画広告プラットフォーム)
参照:
https://marketing.itmedia.co.jp/mm/articles/1902/05/news124.html?fbclid=IwAR22sZQiBbSV7ZuNn6t9iV1MhVTiZgBhuR2pbY0qnuziLIfHXrlzuSgcEBw
Ad Targeting|TikTok Business Help Center
TikTok Placement|TikTok Business Help Center
TikTok For Business 2021 Q2 Performance Ads MEDIA GUIDE
YouTubeでは2020年に国内月間アクティブユーザー数が6,500万ユーザーを超え、利用者は現在も進行的に増加している。特に外出自粛の動きの影響で、動画共有サービスを利用するユーザーが激増、利用者の74%が「利用が増えた」と回答している。年齢層も18~64歳まで幅広い年齢層がTVを超える勢いで視聴されている。YouTube広告の特徴としては、下記4点が挙げられる。
・適切な視聴者にリーチできる
トピックやキーワード、ユーザー層、興味関心などに基づいて広告を配信することができるため、より効果的に広告を配信することができる。
・キャンペーンを数分で作成できる
YouTube広告ではTVとは違い、配信までの準備が少なく、よりスピーディーに視聴者へ広告を配信することができる。
・成果を測定できる
YouTube広告では、消化費用や再生回数、獲得数などをリアルタイムで確認することができるため、配信して終わりではなく、より広告効果を高めるための対策を講じ、日々効果を改善することができる。
参照:月間 6,500 万ユーザーを超えた YouTube、2020 年の国内利用実態──テレビでの利用も 2 倍に|Think with Google
・ユーザー属性
性別、年齢、地域、言語など
・興味関心
Googleが指定するカテゴリからトピックを選択して、該当のトピックに関心があるターゲットに広告を配信することができる。
・ライフイベント
引っ越しや大学卒業、結婚などの人生の節目で購入行動やブランドの好みが変わるタイミングのユーザーへアプローチ
・データセグメント
過去にサイトに訪問したことがあるリターゲティングユーザーや動画を視聴したユーザーなど広告主が過去に接触したことのあるユーザーへの広告配信
・カスタマーマッチ
オンライン、オフラインともに自社データを使用して過去に商品を購入したユーザーなどへアプローチ
・類似セグメント
上記のデータセグメントやカスタマーマッチによるターゲットユーザーと似た特徴を持つ新規ユーザーへターゲティング
・プレースメント
チャンネルや動画、アプリ等プレースメントをターゲットに指定
・トピック
YouTubeとGoogleディスプレイネットワーク上の特定のトピックを動画広告のターゲットに指定
・キーワード
指定したキーワードに基づいて、ユーザーが関心を持ちそうなサイトに動画広告を配信
参照:動画キャンペーンのターゲティングについて|YouTubeヘルプ
YouTube広告は主にYouTube上で配信される。
・YouTube動画の再生ページ
・Google動画パートナー上のウェブサイトやアプリ
・YouTubeの検索結果
・YouTubeの関連動画の横
・YouTubeモバイルのトップページ
本コラムでは日本国内のユーザーが使用する代表的なSNSについてご紹介し、各媒体の広告の特徴やターゲティング、配信面についてご紹介してきた。様々なSNSが存在するが、それぞれに強みとするユーザー層や商材などが存在し、使い分けることが広告効果を最大限発揮させるためには重要となる。今回ご紹介した内容は一部で、各SNSが得意とする商品やサービス等も存在し、理解を深める必要がある。リンクルでは様々な広告媒体のプロフェッショナルが在籍し、その活用方法や運用など様々な点からアドバイスが可能である。SNS広告について詳しく知りたい、SNS広告を活用してより売上を拡大したいなどをお考えの方は是非下記から問い合わせいただきたい。
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