ファーストパーティークッキー(1st Party Cookie, First Party Cookie）とサードパーティークッキー(3rd Party Cookie, Third Party Cookie)の違いとは？ウェブの基礎知識を身に着けよう！

クッキー(Cookie)とは

皆さんは、クッキー(Cookie)というものをご存じであろうか。ウェブに携わったことのある方なら一度は聞いたことがあると思われるクッキーであるが、具体的にどういったことを指すのかご存じでない方も多いのではなかろうか。下記の参考を見ると、クッキーとは、「アクセスしたウェブサイトによって作成されるファイルです」と書かれており、閲覧した情報を記録するものであるとも書かれている。つまり、自分がどのサイトにアクセスして、そのサイトでどのような行動を行ったかということが記録されるものである。とあるサイトに訪問したときにそのサイトのバナー等がほかのサイトを見ているときにでも表示された経験があるのではないだろうか。これはそのサイトに訪問したという情報をクッキーで保存しており、そのクッキー情報を基にして広告を表示しているのである。最近ではSafariがサードパーティークッキー(3rd Party Cookie, Third Party Cookie)の情報を24時間しか活用できない仕様に変更したというITP(Intelligent Tracking Prevention)のニュースをご存じの方も多いのではなかろうか。このニュースの肝は”サードパーティー”のクッキーが24時間しか活用できないというところであって、ファーストパーティーのクッキーは通常通り保持されるのである。このようにファーストパーティーのクッキー情報は保持されるからこそGoogle等は対策を打ち出してきているわけであるが、サードパーティーとファーストパーティーの違いがあまりよく理解できていないという方も多いのではなかろうか。今回のコラムではこのファーストパーティークッキーとサードパーティークッキーの違いについてご紹介する。是非参考にして今後の広告運用にご活用いただきたい。

ファーストパーティークッキー（1st Party Cookie, First Party Cookie）とサードパーティークッキー(3rd Party Cookie, Third Party Cookie）の違いとは

簡単に言えば、訪問したサイトのドメインと関連付けられているクッキーをファーストパーティークッキーと呼び、そうではないクッキーをサードパーティークッキーと呼んでいるのである。例えば、とあるサイトに訪問した場合、サーバーにアクセスして様々な情報をダウンロードするかと思うが、ほとんどの情報はファーストパーティークッキーに帰属する。しかしながら、例えばそのサイトが広告枠を提供していた場合、そのサイト自体は広告枠のみを提供しているだけなので、実際に広告が表示された場合、その広告は別のサーバーからダウンロードしてきた情報となる。この情報は訪問したサイトのドメインとは無関係であることからサードパーティークッキーに帰属するのである。ITPの影響を考えると、ファーストパーティークッキーは影響を受けないので、例えばあるサイトで商品をカートまで入れて離脱した場合、数日後にそのサイトに戻ってきたとしてもその商品はカートの中に残ったままである。一方で、サードパーティークッキーは24時間しか活用できないので、そのサイトがリマーケティング広告をサードパーティークッキーの情報を基に実施していた場合、24時間はほかのサイトを閲覧しているときでもバナー広告等が表示されるであろうが、24時間を過ぎると全く表示されなくなるであろう。
参考：AdSense が Cookie を使用する仕組み

まとめ

このように、ファーストパーティークッキーとサードパーティークッキーの違いを知らなければ、今後よりサードパーティークッキーに対する規制が厳しくなった場合対処できなくなるであろうが、違いを知っていればファーストパーティークッキーに広告情報等を保持できるように技術的な対策を行えば、広告運用に問題がなくなることが理解できるであろう。リンクルでは単なる広告運用にとどまらず、広告が配信される仕組みも知ったうえで広告運用を行っている。是非表面的でなくより本質的な広告運用を行いたいと考えておられる方は、是非下記よりリンクルへお問い合わせいただきたい。