検索リマーケティング（RLSA）でリスティング広告のパフォーマンスを向上させるコツ

今回は、リスティング広告でパフォーマンスを上げやすいAdWords機能の1つである検索リマーケティングを紹介したいと思う。

検索リマーケティングとは、過去サイトに訪問したユーザー（リマーケティングリストのユーザー）をターゲットに、検索広告を表示させるという機能である。

つまり、一度興味をもって広告主のサイトに訪問したユーザーにターゲットを絞って広告配信をすることが可能なのである。

その為、新規でサイトに訪問したユーザーよりもCVに至る可能性が高いと言える。

検索リマーケティングを運用例は、大きく3つに分けることができるだろう。

1.過去サイトに訪問したユーザーへ広告配信

　これは、最もオーソドックスで多くの運用担当者が活用している広告配信手法である。

　広告主のサービスがリピート性をもっている場合に有効な配信手法である。

2.過去サイトに訪問したがCVに至らなかったユーザーへの広告配信

　これは、広告主のサービスがリピート性をもっていない場合に有効な配信手法となる。

　それは、広告主のサービスがリピート性をもっていない場合は、一度CVに至ったユーザーへ広告配信をしてもCVに至る可能性が低い為に無駄な配信となる可能性が高い。

　この配信手法は、検索リマーケティングを行っている運用担当者で比較的見落としがちなものである為、検索リマーケティングを活用するにあたっては、このあたりの注意が必要となる。

3.過去CVしたユーザーへのリピート促進の為の広告配信

　これは、広告主のサービスが高いリピート性をもっていた場合に非常に有効な配信手法となる。

　業態としては、物販サイトで活用しやすい配信手法だろう。

　オーソドックスな活用方法としては、過去にCVに至ったユーザーに対して、お中元・お歳暮などのように期間限定の企画を訴求するなどだろう。

ただ、検索リマーケティングは、単純に過去訪問ユーザーへ配信するだけでも効果がでやすい為、1で述べたパターンのみで運用しているケースが多いのではないだろうか。

我々は、広告主の業態に合わせて、同じ検索リマーケティングでも異なる配信手法で運用を行っている。

検索リマーケティングの設定において最も重要であると思われる注意点を記載する。

その注意点とは、検索リマーケティングで利用するユーザーリストの入札単価の配信タイプである。

上記のように検索リマーケティングでは、「掲載先の絞り込みと入札単価」・「入札単価のみ」の２種類から配信タイプを選ぶことができる。

それぞれの配信タイプの説明をさせて頂く。

「掲載先の絞り込みと入札単価」を設定した場合は、リマーケティングリスト内のユーザーのみに広告配信をするというものである。

「入札単価のみ」を設定した場合は、リマーケティングリスト内のユーザー以外でも広告配信ができるというものである。

その為、「入札単価のみ」で設定した場合は、通常の検索に対しても広告が配信されることとなる。

したがって、「入札単価のみ」リスト内のユーザーに対して入札価格を○○％引き上げるなどの設定を行い、リスト内のユーザーへの配信機会を損なわないようにする必要がある。

検索リマーケティングは、非常に効果の高い広告配信手法であるが、設定によってはパフォーマンスが悪くなってしまうことがある。

その為、設定した検索リマーケティングが広告主のサービスに合っているか一度見直してみる必要があるだろう。

検索リマーケティングとは