リスティングの効果をグーグルアナリティクス(Google Analytics)上で日本語で計測したい！utmパラメータに日本語を含めて計測させる方法

utmパラメータとは

リスティング広告をご出稿中の皆様は、utmパラメータというものをトラッキングテンプレート、もしくは最終リンク先URLなどに記述しているだろうか。utmパラメータはグーグルアナリティクス(Google Analytics)等の解析ツールにおいて、サイトにランディングした人物がどこ経由でそのサイトに来たのかを見分けるためのものである。例えば、自身のサイトのURLが「http://www.test.com/」であったとして、AdWordsにおいて出稿しているリスティング広告経由のユーザーをディスプレイ広告経由やオーガニック検索経由と分けたい場合においては、最終リンク先URLを「http://www.test.com/?utm_source=google&utm_medium=cpc&utm_campaign=listing」とでもするか、トラッキングテンプレートに「{lpurl}?utm_source=google&utm_medium=cpc&utm_campaign=listing」を記述することによってグーグルアナリティクス上の参照元/メディアでそのリスティング広告経由のユーザーはgoogle/cpcと記述され、アナリティクス上のキャンペーンタブにおいてlistingと計測されるのである。utmパラメータはほかにもutm_termやutm_content等を記載できるが、詳しくは以下のGoogleのヘルプを読んでいただきたい。

utmパラメータに日本語を使用したい場合

さて、今度はutmパラメータに日本語を設定したい場合の手順についてご紹介する。ひょっとしたらご存じのない方もいるかもしれないので述べておくが、utmパラメータはあくまでもパラメータであるので、utm_sourceはgoogleやyahooに固定されているわけではなく、自身で自由につけてよい（ただし、設定によってはグーグルアナリティクス上で目的と違う集計結果になってしまう場合があるので注意して設定していただきたい）。なので例えば、utm_campaignに実際にAdWordsの管理画面のキャンペーン名を使用して計測したいと考えておられる読者の方もおられるであろう。半角英数字でキャンペーン名を設定している場合は良いが、日本語で設定している場合、utm_campaignにそのまま日本語を記載すると、文字化け等で正常に測定できない可能性が高い。こういった場合にどのようにすればよいかというと、日本語をUTF-8の文字コードにエンコードしたものを記載すればよい。UTF-8の文字コードはグーグルアナリティクスの管理画面上でデコードされるようになっており、例えばAdWords上の管理画面のキャンペーン名が「指名キャンペーン」であった場合には、UTF-8に文字コードをエンコードすると「%E6%8C%87%E5%90%8D%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%83%B3」となる。つまり、実際にutm_campaignにutm_campaign=指名キャンペーンとして、グーグルアナリティクス上のキャンペーンタブで「指名キャンペーン」と表記させたい場合には、「utm_campaign=%E6%8C%87%E5%90%8D%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%83%B3」と設定すればよいのである。日本語のUTF-8文字コードへの具体的なエンコード方法は、例えばExcelを使用して、標準装備の関数であるENCODEURLを使用して引数として該当の文字列を指定すれば、エンコードされた文字列を取得することができる。

まとめ

今回はリスティング広告をご出稿中の皆様にはおそらくなじみの深いと思われるutmパラメータ内に日本語を設定する方法についてご紹介した。通常は半角英数字でパラメータを作成するのが良いとは思うが、日本語でどうしても計測したいという方は是非ご活用いただきたい。リンクルでは、このようにパラメータを駆使してさまざまな角度からリスティング広告並びにウェブ広告の効果解析および改善を行っている。ウェブ広告をより効果改善したいと考えておられる読者の方は是非下記よりリンクルにお問い合わせいただきたい。