リスティング広告において成果の可否を大きくわけるクリック率…。有効に活用できていますか?
リスティング広告をやる上で、日々みていかなければならない指標の一つがクリック率。高いほどキーワードの品質スコアがあがり、より低い入札でも広告ランクを保つことができる傾向にある。だが、このクリック率、高ければ高いほどよいというわけではない。奇抜な広告文でクリック率を高めたとしても、それは確度の低い無駄クリックを集める、即ち無駄な費用をかさねてしまうことに他ならない。ではクリック率をどのようにみていくべきなのか、今回のコラムで考察したい。
クリック率によって大きく成果が変わるオーディエンスターゲティング
おそらく、最もクリック率によって成果が変わってくるのはディスプレイ広告のブランド認知目的のオーディエンスターゲティングであろう。ブランド認知目的の場合、潜在層により多くのクリックをしてもらい、認知を集めなければならない。この場合、クリック率が最も大事な指標になってくる。そうなってくると、やらなければならないのは、広告のABテストであろう。クリック率をあげることで、より品質があがり、安価な入札で多くのクリックを集めることができる。
デバイスに注意
ただし、この際気をつけなければならないのはデバイスである。PCとスマートフォンで比較すると明確にスマートフォンの方がクリック率が高く見える。しかし、スマートフォンでは誤タップも多く、明らかに確度の低いクリックを集める可能性も高い。みなさんもスマホでネットを閲覧している際、広告を間違えてクリックしたり、それを不快におもったりしたことはないだろうか。この場合、配信面を注視する必要があるだろう。特にアプリへの配信は必ず確認しよう。
確度の高いクリックを集めなければならないリスティング広告
一方オーディエンスターゲティングの対極にあるのがリスティング広告であろう。リスティング広告では多くの場合、CVを獲得することが最大の課題となる。そうなると、オーディエンスターゲティング以上に無駄なクリックを集めることは避けなければならなくなる。特にリマーケティング広告も兼ねてやる場合は、ユーザーリストの質も大きく変わってくるので、最も注意しなければならないことであろう。具体的に言うと、リスティング広告で確度の低いユーザーからクリックを集め、無駄なコストを発生させた上でそのユーザーに対しリマーケティング広告で配信してもクリック率は低い上に、クリックしたとしても確度が低いため、無駄な費用をかけてしまうことに他ならない。特にワンクリックあたりの単価が高い業界だと致命的である。リスティング広告では適切なキーワードを選定し、また分かる範囲でDFSAを活用するなどしてより確度の高いであろうユーザーからのクリックを集める必要がある。マーケティングで最も大事な考え方の一つはターゲティングである。確度の高いユーザーの検索に対し、クリックされやすい広告文を作成することで、サイト流入を促し、CVに至らせる。これはリスティング広告に限ったことではないが、適切なターゲティングの仮説をたて、徹底的にPDCAサイクルを回し続けることが成果の可否に大きく関わってくる。
目的に応じて大きく変わるクリック率の見方
今回のコラムでは高ければ高いほどよいといわれるクリック率について再度考察した。確かにクリック率が高いほどクリック単価が安くなる。しかし、クリック率は広告の目的によって大きく変動する。マーケティングの一環としてリスティング広告をどのように捉えるかでクリック率の見方は大きく変わってくる。改めて確度の高いユーザーに対し配信ができているかを確認し、そのうえでクリック率が高いかどうかをみていくべきであろう。リンクルではビジネスを理解したうえでPDCAサイクルを徹底的に回し成果の向上をはかっている。戦略的リスティング広告の配信にご興味のある方は下記よりお問い合わせください。
N.H
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