動的検索広告とは

このコラムをご覧の皆様は、WEB広告を日々活用いただいているであろうか。検索広告・ディスプレイ広告などさまざまなターゲットに対してWEB上に広告を掲載できるが、その中で動的検索連動型広告（DAS：Dynamic Ads for Search）というものがある。動的検索連動型広告とは、指定したウェブサイトのコンテンツと関連性の高い検索キーワードや広告のタイトルを、自動的に生成して配信する広告である。こちらを導入するメリットは広告やキーワードを多数登録する必要なく、多彩な商品やサービスの広告展開が可能となるものだ。一方で、ページフィードの設定など導入に対するハードルが高く、導入に至らないケースも多かった。今回、Yahoo!では3つの設定を行うことにより、簡単に配信を開始することができるようになったため、その「かんたんDAS」をご紹介しよう。

かんたんDASとは？

「かんたんDAS」は、設定が必要な項目を簡略化することで、従来より手軽にDASの配信を行うことができるようにした機能である。URLやキャンペーン名、広告名、説明文などを入力すると、それをもとに広告文を作成、配信するため、広告のタイトルやキーワードを考える必要がなくなった。必要な設定が少ないため、Yahoo!広告を初めてお使いになる方や広告運用の工数を削減したい方、DASに興味がある方などにおすすめの機能となっている。

かんたんDASを導入するメリット

導入するメリットは下記のとおりである。

・サイトへの流入数拡大

入稿済のキーワードでは網羅しきれなかった検索クエリーに対しても広告が掲載され、サイトへの流入の増加が見込める。

・工数の節約

今まで必要であったページフィードを作成する必要がなく、商品/サービスごとのキーワードや入札単価、広告文の設定が不要となる。また、Yahoo!の調査では検索結果の43%が過去6か月間に検索されたことのない新規検索クエリーとなっており、検索トレンドをいち早く網羅するためにもDASを導入することがおすすめである。

・タイトル自動生成

サイトと関連性が高い語句で検索されると、その検索クエリーなどを利用して、関連性の高いタイトルが自動生成される。

・柔軟な管理

サイト全体を広告掲載対象に含める、または特定のページのみを指定することも可能。

・広告の自動更新

入稿されているURLのサイトが変更されると、広告の内容も最新の状態になる。

上記メリットはあるが、サイト情報からキーワードと広告文が設定されるため、サイトのメンテナンスをしっかりと行うことが必要となるので、その点はご注意いただきたい。

実施する際の注意点

入力する項目は3点となっているがその他の設定は自動入札を選択した場合、手動入札を選択した場合で一部設定が必要な項目があるため、注意が必要である。

＜各設定項目の違い＞

・キャンペーンの入札方法

自動入札設定：自動入札・クリック数の最大化

手動入札設定：拡張クリック単価・有効にしない

・キャンペーン入札設定

自動入札設定：標準入札設定

手動入札設定：未設定

・キャンペーン入札価格の上限

自動入札設定：設定しない

手動入札設定：未設定

・広告グループ入札価格

自動入札設定：1円

手動入札設定：未設定（必須設定項目）

その他、配信設定は「オン」となっており、スケジュール設定は「本日」がデフォルトとなっているため、そのままだと広告審査が完了次第、配信が開始されてしまうため、確認する必要がある。

また、対象の指定方法のデフォルト設定は「ドメイン全体」となっているため、ECサイトなど一部のカテゴリのみで広告配信を行いたいといった要望がある場合は、設定の変更が必要となる。

まとめ

今回はYahoo!広告の「かんたんDAS」をご紹介した。検索広告の効果を最大化させる上で、広告文、キーワードのメンテナンスは必須であり、そこをサイトのメンテナンスのみで自動的に広告に反映できる点は大きなメリットとなるのではないだろうか。リンクルではリスティング広告の正規代理店として、DASなども用い、効果の最大化を目指している。興味がある方はぜひ下記よりお問い合わせいただきたい。

参考資料：

Yahoo!マーケティングソリューション　2021年3月10日お知らせ　かんたんDASの提供開始について

Yahoo!広告ヘルプ　動的検索連動型広告のメリットと仕組み

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