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広告において、「誰」にメッセージを伝えるのか、はWEBに限らず非常に重要なポイントである。非常によい広告文やバナーが用意できたとしても、その情報を必要としていない人にとってはノイズでしかなく、まったく価値のないものとなってしまう。必要としている人に対して適切な広告文やバナーが配信されることで、初めて広告としての価値が生まれるのである。今回は伝えるべき顧客をセグメントするための手法の一部である「ターゲット地域の設定」を紹介させていただく。特に来店型のビジネスに関しては非常に重要なポイントであるので、このコラムを参考にしてWEB広告の効果が改善されれば幸いである。
ご存知の方も多いとは思うが、Google広告では配信する地域をさまざまな範囲で設定することができる。国や国内の特定の場所、特定の地点を中心とする一定の範囲、都道府県、市町村などである。BtoBの商材であれば、日本全国や都道府県などと配信する地域を広く指定することでも一定の効果が期待できるし、むしろそうすべきである。だが、来店することでサービスを享受できる商材(飲食店や美容院、医療系など)である場合、日本全国や都道府県単位での配信にしてしまうと、その商材をまったく必要としていない人、来店することが不可能な距離にいる人へ配信される割合が増えてしまう。メッセージが届く相手は多いが、必要としている人は非常に少ないという効率の悪い状態となってしまう。それなら、配信する地域をどのように設定すべきなのか。基本となるのは「店舗を中心とした一定範囲」を設定することである。半径1㎞以内などと指定すれば徒歩での来店が可能な距離にいる顧客だけに広告が表示され、来店へとつながる可能性が高まることになる。ただし、範囲を絞り込みすぎると、その範囲内に含まれるユーザー数が基準値を下回ることになり指定できなくなってしまうので注意が必要である。
顧客がいる地域をターゲットに設定することが重要であると書いてきたが、ターゲットとなりうる地域は店舗がある近隣エリアだけとは限らない。顧客が移動する範囲を考えることも重要である。店舗を訪れることができる路線沿いの駅を「特定の地点」にして半径指定することで、仕事帰りの社会人や通学路となる学生などその沿線を生活の拠点にしている顧客に対して広告を配信することができるようになる。リピーターとして継続して来店する可能性のある顧客も含まれるので、ぜひとも沿線をターゲティングすることも試してほしい。
実際の管理画面では次のようにして範囲指定ができる。
①左側のページメニューで「地域」をクリックする
②編集したいキャンペーンの名前をクリックする
③青い鉛筆のアイコンをクリックし、「範囲」をクリックする
④中心地点となる住所や駅名を入力。設定する半径を入力し、単位をマイルと㎞から選択
⑤指定した範囲が地図上で表示されるので確認し、問題なければ「保存」をクリックする
参考:広告のターゲット地域を設定する-Google広告ヘルプ
今回は、来店型のビジネスにとって重要なターゲット地域の設定方法についてご紹介した。来店する可能性のある顧客が存在するエリアをターゲティングすることは重要であるため、このコラムが参考になれば幸いである。またターゲティングする範囲を設定して終わりではなく、コンバージョンの発生しやすいエリア、発生しにくいエリアを見極めていくことも重要である。そこまで手が回らないという担当者の方は、お客様の広告効果を最大化するようにご提案・運用を行っているリンクルに下記よりお問い合わせいただきたい。
M.I
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