スマホユーザーに最適なウェブサイトとは?
モバイルサイトで検索や調べものをするユーザーが増え、モバイル上でいかに効果的にアピールするかが企業の重要課題となっている。モバイルユーザーに対して最適なアプローチをすることが重要な施策となっている中で、効果的なモバイルサイトの設計が今後必要な課題となってくる。Googleはそのようなモバイルユーザーに最適なサイトとはどのようなものかを知るために、さまざまな層のユーザーに各種モバイルサイトを利用してもらい、その様子を調査した。では、最も効果的なモバイルサイト設計とはどのようなものだろうか。Googleが行った調査を基に、その結果をご紹介しよう。(The Mobile Movement: Understanding Smartphone Consumers(スマートフォン ユーザーについて)GoMo: Helping Businesses Create a Mobile-Friendly Website(モバイル向けのウェブサイトを作成するには),Google Ads,2011/10/31)
モバイルサイト改善のポイント
Googleが導き出した答えの中で、今回はホームページとサイトの操作性に注目して、モバイルサイトを改善する際の重要なポイントをご紹介しよう。モバイルサイトを改善する上で最大のポイントが、「モバイルユーザーは目的が非常にはっきりしている」という点である。モバイルユーザーがモバイルサイトに求めるのは、目的の商品やサービスを今すぐ、簡単に、思いどおりの方法で手に入れることである。このシンプルで明快なユーザーのニーズに答えながらも、サイトの持つコンテンツの魅力を損なうことなく、モバイルユーザーの状況やニーズを考慮して設計することが難しいながらも重要な成功の秘訣である。多くの場合、PCサイトのトップページははそのサイトへの入り口であり、重要なメッセージや広告などを掲載していることが通例である。一方、モバイルサイトのトップページは、ユーザーが探しているコンテンツへすぐに誘導できることを第一に考えなければならないというのがPCとモバイルサイトでの一番の違いである。今回のセクションでは、目的の商品やサービスがすぐに見つかるモバイル向けトップページを作成するためにはどのような構成が良いのかを大きく4つのポイントに分けてご紹介しよう。
1.Call to Action(行動を促す表記)を何よりも目立たせる
モバイルユーザーがサイト内のメニューを注意深く見ているとは限らないということは重要である。Call to Actionは、常にユーザーの目に付く場所に配置していることが大切である。Googleの調査では、対象ユーザーが最もスムーズに操作を実行できたのは、最優先するCall to Actionがサイト本文にはっきりと表示されており、その次にやりたいことが、スクロールしたページ下部やメニューで探せるようなサイトであったのである。モバイルサイトとPCサイトではCall to Actionの役割が大きく異なっていることに注意が必要である。サイト内のどこに配置するのがよいか、ユーザーの立場になって考えることが重要である。
2.サイト内のメニューは短く簡潔に
PCサイトでは豊富なメニューにすることも役立つが、モバイルユーザーにとっては、長いメニューをスクロールしないと目的メニューにたどり着かない、というのは好ましくない。メニュー項目はできるだけ少なくするようにモバイルユーザーにとって負担がかからない構成にすることが重要である。ある大手百貨店では製品カテゴリをモバイル向けに最適化し、PCサイトよりも短く簡潔なメニューを表示するようにしている。
3.トップページへ簡単に戻れるようにする
サイト内を閲覧しているモバイルユーザーにとって、トップページへ簡単に戻れるととても利便性が高いと認識される。Googleの調査では、ページ最上部のロゴをタップしてホームページに戻ろうとするユーザーが多かったということがわかったのである。それができない場合には、ユーザーの不満な様子が見られたのである。
4.広告は控えめにする
コンテンツの隣に目立つプロモーションや広告が表示されていると、ユーザーの気がそがれて操作の妨げになることがある。Googleの調査では、ある会社のモバイルサイトを訪問したユーザーは大きなバナー広告に注意が引きつけられてしまい、その下にあるサイト内コンテンツに誘導するためのナビゲーションボタンに気付かなかったのである。これでは、会社の商品を十分にアピールすることができないため、広告を出しすぎない、またはユーザーに不快な広告は控えるようにすることも大切である。
まとめ
今回はGoogleの調査で明らかになった、スマートフォンユーザーに向けたモバイルサイトの設計のポイントをご紹介した。リンクルでは、リスティング広告の運用だけでなく、ウェブサイト改善のアドバイスも行っている。サイト改善も見据えた運用代行にご興味のある方は下記よりお問い合わせ下さい。
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