「平均掲載順位」が撤廃に／今後代用できる方法・指標とは？広告代理店の運用担当がリスティング広告の運用のコツについてご紹介

多くの運用担当者が調整に用いていた「平均掲載順位」が今年より廃止に。今後運用担当者が見るべき指標について解説

このコラムをご覧のみなさんの中にはリスティング広告の広告配信や運用を行われている方も多いのでは無いだろうか。そのような皆さんがリスティング広告、特に検索広告でのパフォーマンスを評価する指標として用いられてきたものが「平均掲載順位」ではないだろうか。これは配信している広告が広告オークションの結果、実際検索画面上において平均して何位に位置しているかを表す指標であり、それによって競合に対して自分の広告の掲載順位を知ることができる指標である。しかし、この「平均掲載順位」が今年に撤廃されることが予定されており、広告運用の担当者やマーケターの方にとっては今後の広告配信を行っていく上で重要な出来事だと思われる。今回のコラムにおいては、なぜ「平均掲載順位」が撤廃されてしまったのか、また、今後どのように運用や調整を行って行けば良いのかについて代理店の運用担当という視点から解説させていただく。ぜひ皆様の広告配信の一助となれば幸いである。

検索広告の平均掲載順位が撤廃された理由

それでは早速、平均掲載順位が撤廃された理由についてご紹介させていただく。Googleのヘルプページも参照として掲載しているが、Google広告においては「ページ最上部インプレッションの割合」と「ページ上部インプレッションの割合」といった新たな指標が設定されたことで平均掲載順位を撤廃すると今年の２月にリリースしていた。理由としては平均掲載順位は広告オークションの結果、広告枠において何位に位置しているかという指標であるが、キーワードの検索ボリュームなどによって広告枠の位置が異なってくるため、同じ３位でも１ページ目上部に掲載されているのか、実際は１ページ目下部や２ページ目以降に掲載されているのかはキーワードによっても異なってきてしまうのである。そこで、今回新たに設定された指標によって、特定のキーワードがページ上部にどれくらいの割合で配信されているかなどが分かり、より戦略的にキーワード調整を行えるようになったともいえる。

平均掲載順位に代わる指標と今後の運用の仕方について

では、どのようにこれらの新たな指標を用いていけば良いのだろうか。過去のコラム（【Google広告】最近登場した4つの掲載順位の指標とは？従来の平均掲載順位との違いやそれらの指標を用いるメリットについてご紹介。）でもご紹介させていただいたが、平均掲載順位に代わる指標として登場したこれらの指標を活用することが重要になってくるだろう。例えば、直近の成果が落ちている場合は、１ページ目に表示される機会が少なくなっており、見込みユーザーへの広告配信が弱まっているといった仮説を調べる際には上部のインプレッションシェアの推移を追うことが有効である。ただ、地域や時間帯などによって競合の配信状況が異なるため、広告プレビューや実際に検索を行い、どの位置に掲載されるのかということを目視で確認することも必要であることを留意していただきたい。

まとめ

今回はなぜ「平均掲載順位」が撤廃されてしまったのか、また、今後どのように運用や調整を行って行けば良いのかについてご紹介させていただいた。リスティング広告をひとつとってもどのように配信設計、運用を行うかによって得られる成果が大きく異なるのがWEBプロモーションの特長である。なかなか広告成果が改善されない、現状の成果に満足が行かないとお悩みの方は運用特化型のリンクルに運用を任せてみてはどうだろうか。興味のある方はぜひ下記よりお気軽にお問い合わせいただきたい。
K.T.