ITP対策においてサイト内で確認すべきこととは？計測の仕組みを理解してITP対策を講じよう

ITPとは？

皆さんはITP(Intelligent Tracking Prevention)と呼ばれるものをご存じだろうか。ITPとはApple社がブラウザのSafariに対して施している機能であり、簡単に言えば、ユーザーのネット上の個人情報を守るための仕組みである。この説明だけであれば特に問題のある機能というわけではなさそうであるが、実はこのユーザーの個人情報には「広告をクリックした」という情報も条件によっては含まれてしまうため、広告を出稿している会社に対して、あるユーザーがお問い合わせを行ったときに、それが広告経由だったのかどうかがわからなくなってしまうという事態が生じるのである。

各媒体社のITP対策

上記で述べたITPと呼ばれる事象に対して広告の効果計測を行えるようにするために、各媒体社はそれぞれ対策を施している。媒体によって対応策は若干異なるが、Google,YahooなどはITP対策として、計測するためのクッキーをサードパーティークッキーからファーストパーティークッキーへ変更することによって、ITPの機能を逃れて広告効果計測をできるようにしている。今回のコラムでは、サードパーティークッキーやファーストパーティークッキーとはどういうものなのかということに関して説明を省かせていただくが、簡単に説明すると、広告主のHPで発行したクッキーなのかそうでないのかという違いである。このようにしてクッキーを変更し、計測方式を異なるものとすることによって、ITP対策を行っているのである。

ITP対策を施すときのサイト内の注意点とは？

さて、こうしたITP対策であるが、計測方式をファーストパーティークッキーに変更したことによって発生した弊害もいくつか存在している。その代表たる例が、ランディングページとサンクスページのドメインが異なる場合である。Google Analyticsを利用されたことがある方であれば、サイト内にドメインを跨ぐような状況がある場合には、クロスドメイントラッキング設定というものを行わなければならないということをご存じの方もいるのではないであろうか。Google Analyticsもファーストパーティークッキー計測であるがためにこのようなことを行わなければいけないのであるが、広告に関してもファーストパーティークッキー計測で計測を行うためには、ドメインに関して注意を払う必要がある。ランディングページとサンクスページのドメインが異なる場合、Google Analyticsにおけるクロスドメイントラッキング設定と似たような設定を行わなければ正しい計測を行うことができないであろう。このように、ただ媒体に対策をゆだねるだけでは、こうしたある意味例外とも言える状況に対応できないであろう。広告を扱っている場合には、現状どういった仕組みをもって計測されているのか、広告が配信されているのかということをしっかりと把握しておくことができなければ、広告効果を最大化することは難しいのである。

まとめ

今回のコラムでは、ITP対策において、遭遇する場合のあるランディングページとサンクスページのドメインが異なっている場合の対処法についてご紹介した。年々アドテクノロジーの分野は進化してきており、ここ数年での変化は非常に激しいものとなっている。今後も現状ITP対策と呼ばれている対策が機能しなくなってくる可能性は十分にあり、その都度新しい情報をキャッチアップしていくことが求められる。リンクルでは、こうした広告業界の最新情報もいち早くキャッチアップし、お客様の広告効果が最大化できるよう調整、ご提案を行っている。ぜひ、現状の広告効果に満足がいかない、さらなる広告効果を追求していきたいとお考えの読者の方は下記よりリンクルまでお問い合わせいただきたい。

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