リターゲティングの成果改善方法はそのグループ構成にあり?
このコラムを読んでくださっている皆さんの中には、GDN、YDNのリターゲティングの成果改善に関してお困りの方もいるのではないだろうか。リターゲティング広告を実施しているものの、その改善方法がわからず、そのままにしてしまっている方もいるかもしれない。しかし、このリターゲティング広告、ちょっとした工夫で成果の改善を図ることができる。今回のコラムではリターゲティング広告の成果改善方法に関してそのグループ構成の作り方から考察する。より効果的なリターゲティング広告配信の一助となれば幸いである。
リターゲティング広告のターゲティングにはどのような切り分け方があるか?
まずグループ構成について述べる前に、リターゲティング広告でターゲティングの切り分けにはどのような種類があるかを紹介する。
サイトに訪問してからの日数で切り分け
これは、サイトに訪問してからの日数によって切り分ける方法である。例えばサイトに訪れてから1日のユーザーと540日のユーザーはモチベーションが明確に違うであろう。こういった日数でユーザーを切り分ける方法が第一にあげられる。
商品のカテゴリで分ける
これは、例えば靴とバッグを売っている会社があるとする。これらの会社に同じバナーで追いかけるのは、広告の費用対効果を最大化させているとはいえないであろう。商品のカテゴリごとに切り分けることで成果の最大化を図ることができる。
サイトの深度で分ける
例えば、カートまで来たものの買わなかったユーザーと、ただアクセスしたユーザーはどちらが買うモチベーションが高いであろうか?前者であることは明らかであろう。このように、トップページ、商品詳細ページ、カート離脱、フォーム離脱、CVしたユーザーと切り分けることができる。一度売れた商品でもそのブランドのファンで再度購入することは往々にしてありうる。こういった際はCVユーザー用のリストを作成するようにしよう。
年齢、性別によって切り分ける
上記で紹介した以外にも、男性に配信したい、ないしは女性に配信するなどでも切り分けることが可能である。
成果が出やすいリターゲティング広告のグループ構成とは?
いかがであっただろうか。まだ実施していない分け方があれば、ぜひ実施していただきたい。それでは次にグループの分け方について考察する。
カテゴリが同じものを一つのグループに集める。
筆者が推奨しているのはカテゴリが同じものを一つのグループに集約する方法である。では、先ほどのターゲティングはどこで分けるのか。それは、グループ内のユーザーリストである。Googleでは、一つのグループに複数のターゲティングを紐づけることができる。例としては以下のような分け方があげられる。スニーカーグループ、サンダルグループでわける。スニーカーグループには、スニーカーサイトに訪れたユーザーを1日、3日といったように日数ごとで分けたもの、カートまで来たもののCVに至らなかったユーザーを紐付ける。サンダルグループにも同様の紐づけをする。次に、CVにいたったユーザー対象のグループをつくり、ロゴなどといったそのブランドが明確に分かるバナー、ないしはテキストを紐づける。
このような構成をお勧めする理由
なぜこのような構成が良いのかを説明する。グループを分ければ分けるほどそれぞれの効果が見やすくなる、という考え方もあるが、十分なデータがたまらなくなり、結果としてどのグループの成果が良いのかわからなくなってしまう。また、同じようなグループでも広告文の成果が分かれ、再度集計が必要になるなど工数がかかってしまう。その点こういった構成にすれば、バナーの成果判断も1グループ内で完結し、PDCAサイクルも高速で回すことができるのである。
最適なターゲティングで最適なユーザーに適切なバナーを
いかがだっただろうか。今回のコラムでリターゲティング広告の成果改善の一助となれば幸いである。リンクルではこうしたノウハウを知り尽くした運用者が日々改善を行なっている。興味のある方は下記よりお問い合わせください。
N.H
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