1クリック単価が高い業界におけるリスティング広告の運用方針とは？競合がひしめき合っている中での生き残り方の一例をご紹介

ウェブ広告は1クリック単価の高騰が続いている

皆さんは、リスティング広告等ウェブ広告の出稿を考えるときに、クリック単価（CPC）を意識したことが一度はあるのではなかろうか。クリック課金型の広告はクリックが発生して、ユーザーがサイトへ流入しない限り広告費が発生しないという利点がある反面、クリック単価が競合とのオークションで決まるということを考慮すると、競合が非常に高い入札を行っていた場合、おのずとその業界のクリック単価が高くなってしまう。この場合、戦略もなしにクリック単価をただ上げて真正面から競合と戦うとなると、ビジネスモデルの差による許容コンバージョン単価の違いや、サイトの違いによるコンバージョン率の差によって勝つか負けるかが決まってくるのである。近年ウェブ広告業界は、ウェブ広告というものが巷に知れ渡っており、成果が出ることがみなわかっているからこそ競合が犇めき合っている。こうした傾向は今後も継続してくると考えられ、この状況下の中でコンバージョン単価を下げていくためには戦略を立てる必要がある。今回のコラムでは、このような1クリック単価が高い状況でどのように、リスティング広告を運用していけばよいのかという運用戦略の一例をご紹介する。是非参考にして今後のリスティング運用にご活用いただきたい。

クリック単価が高い業界でのリスティング運用

では、クリック単価が高い業界でのリスティング運用についてご紹介する。今回の場合は、1クリック単価が1000円と仮定して考えてみる。この場合、例えば許容コンバージョン単価が20,000円であるとすると、20クリックに1回はコンバージョンが発生しないとコンバージョン単価が20,000円を切ることはないであろう。この場合のコンバージョン率は5%である。このコンバージョン率5%をどう見るかであるが、サイトの構成でかなりコンバージョン率は変動するが、弊社実績ではかなり確度の高いキーワード（例：自社名やサービス名などの指名キーワード）に絞って広告を配信するか、コンバージョンのハードルが低い（例：メールアドレス登録のみ）でないかぎりはなかなか達成できない数値であろう。この場合、一つの打開策として、部分一致キーワードでの広告配信強化や関連性は少々下がってしまうもののクリック単価が低いキーワードにて広告を配信していく手法があげられる。このようなことを行うと何が生じるかであるが、まずコンバージョン率が関連性の高いキーワードのみの広告運用の時と比較すると下がってしまうであろう。しかしながら、下記の計算式からクリック単価の下がり幅がコンバージョン率の下がり幅に比べて高ければコンバージョン単価は低下するのである。

コンバージョン単価＝使用した広告費 / コンバージョン数

　　　　　　　　　＝（平均クリック単価 × クリック数）/ (クリック数 × コンバージョン率）

　　　　　　　　　＝　平均クリック単価 / コンバージョン率

まとめ

このようにクリック単価が高い業界でのリスティング広告運用は一見すると無駄な広告費が発生してしまうのではないかともとらえかねない手法によって、コンバージョン単価が低下する可能性があるのである。もちろん、このほかにも例えば、YDNの広告配信手法の一つであるサーチターゲティングを使用する方法もある。サーチターゲティングはある特定のキーワードを過去に検索したユーザーに対して広告を表示させることが出来るが、一般的にリスティング広告よりも平均クリック単価が低いので、コンバージョン単価が改善される可能性がある。このようにリンクルでは、リスティング広告業界のクリック単価が上がっていることに対して打ち勝つために様々な戦略を用いて運用を行っている。是非、最近コンバージョン単価が上がってきている、どのようにすれば効率的に運用できるのかわからない等のお悩みをお持ちの方は下記よりリンクルにお問い合わせいただきたい。