ハガクレ構成を使いこなすには?
現在のリスティング広告のアカウント構成の中に「ハガクレ」という考え方があるのはご存知であろうか。以前よりこのコラムでも複数回に渡り、ハガクレ化に関して紹介してきた。しかし、皆さんの中には、ハガクレ化したことで、逆に運用がしづらくなったと感じていらっしゃる方もいるのではないだろうか。今回はそんなハガクレの成果改善のための方法について徹底解説する。アカウントのハガクレ化でお困りの方の一助となれば幸いである。
ハガクレ構成で調整しづらい事項とは?
それでは早速、ハガクレ化によって調整しづらくなったことに関して下記にご紹介する。
①マッチタイプごとの調整がやや難しい
ハガクレでは、基本的に同じキーワードでマッチタイプが異なるものは同じ広告グループに入れ込む。これはすなわち、部分一致、フレーズ一致、絞込部分一致、完全一致がすべて同じグループに入ることとなってしまう。部分一致キーワードは、思わぬキーワードでCV獲得ができる一方、全く関係のないキーワードにも反応してしまうキーワードだ。そういったキーワードを全て同じグループに入れてしまうと、マッチタイプコントロールが難しくなることもある。
②広告文のボールディング方法がやや難しい
ハガクレ化した場合は、広告グループごとではなく、キーワードごとに広告文をボールディングすることも多い。しかし、この際はアドカスタマイザーを利用する必要がある。アドカスタマイザーを利用することで、かえってボールディングがうまくいかなかったり、アカウントがどのようになっているかを見にくくなることもある。おかしな日本語になっているものがないか、きちんとキーワードに対応しているか等、アドカスタマイザーで使用するcsvファイルを念入りに確認する必要もある。
③単体のキーワードと掛け合わせのキーワードが同一広告グループに?
一語だけの単体キーワードと掛け合わせのキーワードが同じグループに入ることも考えられる。このことにより、単体のキーワードと掛け合わせのキーワードに関して、結局それぞれのグループ単位で入札する必要がでてくる。
本来グループを分けるべきキーワードが同一グループに入ってしまう。ハガクレ化はメリットも多いが、こういった特徴も内包する構造である。特に、本来は分けた方が成果があがるであろうキーワードまでまとめてしまうことがありうる。
運用しやすいアカウントを作ろう
ハガクレ化しつつ、上記の問題を改善して運用したい…。そのような場合はどうすればいいのか。答えは至ってシンプルで、運用者が運用しやすいアカウントにすることである。ハガクレのメリットを活かしながら、分けるべきところは切り分ける…この感覚が重要である。単体キーワードは別グループを立ち上げる、部分一致でもRLSAのキーワードは別のグループを立ち上げる…。工夫の仕方は山ほどあり、唯一の正解というものはない。あくまで運用の際に、どのようにすれば運用がしやすいか。分けるのが最良なのか。ここを常に考えながら構成していこう。このようにしていくことでリスティング広告の成果は改善していくであろう。
最新の機能の特徴を完全に把握したうえで運用するリンクル
いかがであっただろうか。必ずしも最新の機能が正解ということはないし、逆に古い作りが弱点ばかりというわけでもない。大事なのは、今回ご紹介したようにそれぞれの機能の特徴を知り尽くした上で使いこなすことなのだ。リンクルでは熟練の運用者が機能を知り尽くしたうえで最適な方法でリスティング広告を出稿させていただいている。プロが行うリスティング広告に興味のある方は下記よりお問い合わせください。
N.H
関連
LINEで情報発信してます