【リスティングコラム】Hagakure（ハガクレ）を使ったアカウント構成について知ろう

ハガクレの構造を一言で言えば「広告グループの集約化」

旧来型のアカウント構成は、言うなれば「1広告グループ1キーワード」でピントの合わせた広告訴求のため、構造の細分化する形式が一般的だったが、現在は、「1コンテンツ1広告グループ」を前提とした詳細なターゲティング結果の統計情報が取れるようデータを蓄積することをGoogleは推奨している。つまり、以前まで完全一致、絞込一致、部分一致とマッチタイプごとで分けていた広告グループを集約することで、検索キーワードと登録キーワードの合致率を高め、その他、インプレッション粒度（=広告単位のインプレッション数）を大きくし、広告の統計的有意差による評価をされやすくする事ができる。

異なるマッチタイプのキーワードを多重登録するデメリットも考えよう

ハガクレとは少し話題が逸れるが、集約化の話しの流れでキーワードの多重登録についても触れてみる。例えば5,000キーワードあるアカウントの場合、マッチタイプごとに…デバイスごとに…広告グループを複製していくと10,000、20,000とどんどん増加していき、運用すべきキーワード数が膨れ上がっていくという状況に陥りがちだと思うが、運用業務工数、レポート作成の負荷、最終的な成果を悪化させる要因と成りかねないので、そういったデメリットも認識しながらアカウント構築を行いたいものである。

アカウントを整理する

上記対応を元に抱えているアカウントの整理を行っておくと適切な広告を適切なユーザーに表示しやすくなり、広告活動の効果のトラッキングも容易になる。ユーザーは、検索窓に入力した語句と関連性が高い情報を探しているので、ターゲットユーザーの検索内容に対して的確な広告を表示するには、互いに関連性のある広告を広告グループにまとめ、内容に合った共通のキーワード群で運用すると効果的である。特に広告グループは具体的なコンテンツごとに作成し、テーマに沿ったキーワードを設定すると尚良い。広告文に関しては、広告グループ 1 つにつき最低でも 2～3 個の広告を用意し、その上で、キャンペーン設定の [広告のローテーション] で [クリック重視で最適化] または [コンバージョン重視で最適化] を選択し、十分な量が溜まったデータをもとにパフォーマンスの良い広告を優先的に表示していこう。

Yahoo!化の際は気をつけて

Googleのハガクレ化を推進するあまり、広告グループを集約し過ぎた形式でYahoo!化を試みると、キーワード数が多いアカウント構成では、あっという間に広告グループに対するキーワードの上限数に達してしまうので注意が必要。Googleでは、1広告グループにつきキーワード上限数は20,000となるが、Yahoo!スポンサードサーチについては、1広告グループにつき対象外キーワードを含めたキーワード上限数が2,000となる。キャンペーンエディターから簡単にAdWordsのデータをインポートできるようになってはいるが、事前に広告グループを分けるなどして最適化させてから入稿しよう。

Yahoo!スポンサードサーチのキーワード、広告上限数

・1広告グループにつき2,000キーワード（対象外キーワード含む）

・1広告グループにつき50広告

広告効果の最大化に注力するリンクル

同じ広告文や同じURLなのであればハガクレ化した方がいいとされるが、ハガクレ化すればパフォーマンスが上がるわけではなく、アカウント構成後のPDCA、その他基本的な運用部分の実行も含めて実施しないと期待した結果は得られない。リンクルでは、広告効果の最大化に適した提案を行うことができるので、ぜひお任せしていただきたいものである。効果改善に関するお問い合わせは、下記よりお進みください。