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リスティング広告で使用できる便利なツール、自動入札機能をご存知だろうか。自動入札機能とは、クリックやコンバージョンにつながる可能性に基づいて、広告の入札単価を自動的に調整することができるという機能のことである。自動入札機能を使用すれば、手間をかけたり推測に頼ったりすることなく、入札単価を自動で設定することができる。自動入札戦略は複数存在し、広告主様それぞれの達成したい目標によって使い分けることができるので是非活用したい。今回は、大きく分けて6種類の自動入札戦略の概要とそれぞれの活用方法を説明しよう。
自動入札戦略にはいくつかのタイプが存在し、いずれも広告主様の行うビジネスの特定の目標を達成することを目的としている。それぞれの目的別に設定できる入札戦略を見ていこう。
「クリック数の最大化」では、ある予算内でクリック数を最大化できるように、入札単価が自動的に調整される。サイトへより多く集客をすることを一番の目標に考えている広告主様に向いている入札戦略である。
①サイトへの訪問を増やす。
②一定の予算内で、インプレッションの少ないキーワードのクリック数を増やす。
「検索ページの目標掲載位置」では、検索結果画面の最初のページや、ページの上部に広告を表示できる機会が増えるように、入札単価が自動的に調整されるという機能である。上位掲載にこだわる広告主様に向いている。
Google検索結果の最初のページや、ページ上部への広告掲載を増やす。
「目標優位表示シェア」では、検索結果ページでの掲載順位で、上回りたい特定の広告のドメインと回数を指定することで、その目標を達成できるように検索広告の入札単価が自動的に調整されるという機能である。ある競合の広告をベンチマークとしていて、その競合より上位に掲載することにこだわる広告主様に向いている。
検索結果での広告掲載をある特定の別のドメインよりも増やす。
「目標コンバージョン単価」(コンバージョンオプティマイザー)では、指定した単価でコンバージョンを最大限に獲得できるように、検索広告やディスプレイ広告の入札単価が自動的に調整されるという機能である。コンバージョンによっては、実際の単価と目標値との間に差が生まれる場合があるため、あくまでも設定するのは目標の単価であることに注意が必要である。あるCPAを目標として持っており、その基準値内で入札単価を自動的に調整したいという広告主様に向いている。
目標コンバージョン単価でコンバージョン数を増やす。
「拡張クリック単価」(拡張 CPC)では、自分で個別に設定した入札単価を基に、コンバージョン数が最大化されるように自動調整が行われるという機能である。拡張 CPC では、成果が見込めると判断された場合に(設定した入札単価調整を適用した後)上限クリック単価が最大 30% 引き上げられ、逆もまた同様である。ある程度入札単価を自分で設定して、その上でさらにコンバージョン数を最大化するために、自動的に入札単価調整をしたい広告主様に向いている。
広告グループ、キーワードの入札単価を自分で設定しながら、コンバージョン数を増やす。
「目標広告費用対効果」(ROAS)では、指定した目標広告費用対効果でコンバージョン値を最大化できるように、入札単価が自動的に調整されるという機能である。コンバージョンによっては、広告費用対効果が目標を上回ったり下回ったりする場合があるため、あくまでも設定するのは目標の単価であることに注意が必要である。それぞれのコンバージョンに設定している収益の価値が異なり、それら収益の価値における基準の目標値内で自動的に入札単価を調整したいという広告主様に向いている。
各コンバージョンによる収益の価値が異なる場合に、目標広告費用対効果(ROAS)を達成する。
①掲載結果の目標に応じて、入札単価を設定する際の手間のかかる作業や、推測に頼った作業を排除することができる。
②クリック単価制での個別単価設定とは異なり、特定の広告グループやキーワードの入札単価を手動で更新する必要がない。ただし、拡張CPCは基準となる入札単価を自分で設定する必要がある。
③自動入札戦略にはさまざまなタイプがあり、クリック数や検索結果ページでの視認性、コンバージョン数、コンバージョン値の増大に役立てることができる。
今回は、便利なツールである自動入札戦略を説明した。しかし、このようなツールは便利であると同時に、自分の思うように運用できなくなるという可能性もあるため、手動での入札調整と併用することで初めて効果的な運用が期待できる。リンクルでは、このような自動入札戦略だけに頼らない運用担当者が日々運用している。運用代行にご興味のある方は下記よりお問い合わせ下さい。
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