Google Analytics（グーグルアナリティクス）のリマーケティングリストの意外な活用法？AdWordsで作るリマーケティングリストよりもちょっぴりお得

リマーケティング広告とは

リスティング広告やディスプレイ広告等をかじったことのある方なら一度は耳にしたことがあるであろう、サイトに一度訪れたユーザーに対して広告を出す手法であるリターゲティング広告（リマーケティング広告、以下リマーケティングという言い方に統一）。この仕組みをもう一度おさらいすると、AdWordsやYahoo!スポンサードサーチなどから発行される、リマーケティングタグを自身のサイトのすべてのページ（もしくはターゲティングしたいユーザーがいるページ）のソースコードに付け加えることによって、そのサイトに来たユーザーにリマーケティングタグを通してGoogleやYahooなどからCookieが付与される。そうすることにより、ユーザーがそのCookieを保持していれば他社のページを見ているときにでも、人としてターゲティングし、例えばバナー広告を配信することが出来るのである。

リマーケティングリストを作る際の問題点

こうしたリマーケティング広告は特に、検討期間が長い商材にとっては有用であり、活用されている方も多いのではなかろうか。しかしながら、上記で述べたようにリマーケティングタグがサイト内に存在しなければCookieがユーザーに付与されることはないので、新規に例えばAdWordsアカウントを作成した場合には、リマーケティングリストを作成し、サイト内に組み込んだ後にサイトに訪れたユーザーのみしかターゲティングすることができない。一刻も早くリマーケティング広告で成果を上げたいという場合や例えば直近で、あるキャンペーンを行って集客しており、そのユーザーをターゲティングしたいという場合に対応できないのである。

アナリティクスでユーザーリストを作成すると過去10日間にサイトに訪れたユーザーをターゲティングできる

こうした問題を回避することはできないのだろうか。一つの回避方法として存在するのがアナリティクスでリマーケティングリストを作成するという手法である。これは、前提としてアナリティクス上でサイトをアクセス解析できる状態にあることが必要で、つまりトラッキングコードがサイト内に存在している必要がある。しかしながら、アナリティクスでサイトをアクセス解析できる状態にありさえすれば、アナリティクス上で新規にユーザーリストを作成した場合には、自動的に過去10日間のデータがユーザーリストに挿入されるのである。（参照：ユーザーリストを作成、編集する「新しいユーザーリストを作成すると、自動的に過去 10 日間のデータが入力されるので、すぐにリストを利用することができます。10 日間分のデータがない場合は、入手できるだけのデータが使用されます。」）つまり、このユーザーリストの条件を例えば全ページにすることによってサイト内のどこかのページに来たユーザーのリストを作成し、このユーザーリストを連携させたAdWordsと共有することによって、たとえ新規にAdWordsアカウントを作成したとしても初めから過去10日間にきたユーザーをターゲティングすることができるのである。

まとめ

今回は新規にAdWordsアカウントを立ち上げた場合に、アナリティクスのユーザーリストを活用することにより過去10日間にサイトに訪れたユーザーを初めからターゲティングできる手法についてお伝えした。このようにアナリティクスとAdWordsを連携させる価値は高く、これら以外にもAdWords上では知ることができない情報、例えば平均滞在時間やサイト内遷移の情報を用いてユーザーリストを作成できるのがアナリティクスの強みであり、これらのリストをAdWordsアカウントと共有できれば非常に強力な広告の配信手法となるであろう。リンクルではアナリティクスとAdWordsを最大限活用して広告の効果の最大化ができるようにしている。是非アナリティクスとAdWordsの連携活用方法について興味のある方は下記よりお問い合わせください。