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このコラムをご覧になっている広告主の皆様はリマーケティングやRLSAなど様々な機能を駆使して広告配信を行っていらっしゃると思うが、Googleアドワーズの「カスタマーマッチ」という機能をご存じだろうか。カスタマーマッチを使用すると、広告主がGoogleと共有した顧客データ(メールアドレス)に基づき、顧客に広告を表示できるようになる。新商品発売のタイミングや休眠顧客へのアプローチ等様々なシーンで活用できる非常に便利な機能であるため、徐々にではあるが活用いただいている広告主様も増えてきている。今回はそんなカスタマーマッチについて、使用できる広告フォーマットと利用方法をご紹介したい。
カスタマーマッチを使用することで、自社の保有するメールアドレスリストに対して下記のフォーマットで広告掲載を行い、既存顧客や類似ユーザーに対して広告配信を行うことができる。
・YouTube広告
動画フォーマットを活用して最も価値の高い顧客やその類似ユーザーに効率的にアプローチを行う。
・Gmail広告
Gmailの受信トレイのタブの上部にパーソナライズされた広告を掲載し、顧客や類似ユーザーにアプローチを行う。
・検索ネットワーク
顧客のユーザーリストを作成し、それのリストに対してRLSAの要領で入札単価調整を行う。
上記の通り、YouTube広告とGmail広告ではシミラーユーザーターゲティングにより新規ユーザーへの広告配信も可能である。
それでは、次に実際にカスタマーマッチを用いて広告配信を行う手順についてご紹介していこう。カスタマーマッチにおいて必要な情報は主にアプローチしたい顧客のメールアドレスのみであるため、比較的簡単に配信を開始することが可能である。入手した顧客のメールアドレスを下記手順に沿って設定を行っていこう。
1.顧客のメールアドレスを一覧化し、データファイルをCSV形式で共有ライブラリのユーザーリストへアップロード
2.カスタマーマッチのユーザーリスト(アップロードされたデータから抽出されたGoogleユーザー)を、キャンペーン毎にターゲットに設定
3.登録されたユーザーがGoogleアカウントにログインした状態でGoogle検索やYouTube、Gmailを使用すると、各広告フォーマットで広告が掲載される
顧客のメールアドレスのリストには決まった有効期間は無く、デフォルト状態では無制限にリスト内容が保持される。つまり、ユーザーリストを更新しないままにすると古いユーザーには長期間広告が配信され、逆効果になってしまう恐れもあるため、新しいメールアドレスを追加すると共に定期的なユーザーリストのアップデートが必要となる。
今回はGoogleアドワーズを活用して自社の保有する顧客リストに対してアプローチする方法をご紹介したがいかがだったであろうか。顧客のメールアドレスを取得した時期や過去の購買履歴に応じてグループ分けを行い、異なるアプローチを行えるのも大きなメリットであろう。また、リマーケティングではアプローチしきれない(自社のWebサイトへ訪問していない)休眠顧客へアプローチする等、工夫次第で様々な用途に活用することも可能である。リンクルでは今回ご紹介したカスタマーマッチなど、様々な可能性を試しながら広告主様それぞれに合わせたご提案を行うことを常に心がけている。プロフェッショナルによるきめ細かい広告運用にご興味のある方はぜひ下記よりお問い合わせいただきたい。
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