配信の目的によって大幅に変わるクリック単価
皆さんは、リスティング広告におけるクリック単価をどのように捉えているだろうか。このクリック単価は業界によって大幅に変動する。例えばホームページ制作などでリスティング広告を出そうとすると、クリック単価は1000円を超えることもある。一方で、比較的顧客単価の安いサプリメントなどだと、50円ほどになることもある。こうしたクリック単価は、商品、その商品の業界、そしてその市場によって大幅に変動する。今回はこのクリック単価をどのように考えるべきかを紹介する。適切なクリック単価をいかにすべきか、またそれに伴い、広告の配信施策をどうしていくべきかをお悩みの方の一助となれば幸いである。
適切なクリック単価は決定可能
まず前提条件として、適切なクリック単価は実はデータがある程度溜まっていれば決めてしまうことができる。その際必要な項目は、目標CPA(顧客単価)とサイトのある程度のCVR(コンバージョン率)だ。この際、目標CPA÷CVRとすることで、クリック単価を求めることができる。もしCVRがどのユーザーのアクセスでも変わらないとするなら、クリック単価を下げるだけでCPAを改善することが可能だ。実際にこれは現実ではありえないとはいえ、この考え方を持った上で運用するのとそうでないのでは歴然とした差が生まれてくる。例えば、目標CPAが1000円の化粧品があるとしよう。この際例えばクリック単価が100円だと10クリックしか集めることができない。CVRが10パーセントないと目標CPAを達成することはできないのだ。
入札をさげれば良いわけではない
ここまで聞くと、クリック単価を安く抑えさえすればCPAは改善され、効果がよくなるようにも見える。しかし、実際にはそうではない。クリック単価を抑えるために入札を抑えることは機会損失に繋がるのだ。入札をさげることで掲載順位が低くなり、集めることができなかったクリックや、表示されないということが起きてはならない。ここには相当注意していただきたい。実際に運用していく中で、適切な掲載順位や、クリック単価を見定めていく必要がある。そしてもし、それらを試行錯誤して割に合わないことが判明したのであれば、施策自体を見直してみる必要があるのではなかろうか。
クリック単価をさげるための施策
では掲載順位はそのままで入札をさげずにクリック単価を抑えるにはどうすればよいのか。その鍵は品質スコアが握っている。この品質スコアを高めることで入札を押さえつつ掲載順位を保つことができる。リスティング広告でさらなる成果をあげたいと考えられている際、品質スコアにも着目していただくことで成果の改善が図られるだろう。
クライアントのビジネスを把握したうえでリスティング広告を運用するリンクル
今回のコラムでは、リスティング広告で頻繁に出現する考え方であるクリック単価について一考した。クリック単価はもちろん、リスティング広告で重要なのが、最終的な成果に如何にこれらを結びつけていくかということだ。クリック単価はブランド認知か、獲得のための広告配信なのかによっても考え方は大きく変わってくる。ブランド認知のための広告配信であればできるだけクリック単価を押さえて薄く広く配信していく必要があるし、獲得のための広告配信であるなら、多少クリック単価が上がってしまっても獲得のための投資をしなければならない。そのことを念頭に置いたうえで広告の配信戦略、ひいてはクリック単価を考えていかねばならないのだ。リンクルではリスティング広告のプロとして、クライアントの売り上げ増加に繋がるための施策を日々実行している。こうした施策にご興味のある方は下記よりお問い合わせください。
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