コンバージョン単価を下げるにはどのようにすればよいのか。クリック課金型広告についてアプローチ方法を考察

そもそもコンバージョン単価ってどういうものなのか

ウェブ広告を行われている皆さんの永遠の課題であろう、コンバージョン単価をいかに低くするかという問題は非常に難しく、コンバージョン単価の算出式（コンバージョン単価　＝　費用　÷　コンバージョン数）から考えると費用を下げるか、コンバージョン数を増やすかどちらかしかないように思われ、このままではどのようにアプローチすればよいのか全く分からない状況である。こちらをより深く分析しようと、リスティング広告やディスプレイ広告などのクリック課金広告における費用はどのように算出されるかということを考えると、費用　＝　クリック数　×　クリック単価であり、さらにコンバージョン数の導出の式がコンバージョン数　＝　クリック数　×　コンバージョン率であることを考えると、コンバージョン単価の式が以下のように変形できることがわかる。
コンバージョン単価　＝　費用　÷　コンバージョン数
　　　　　　　　　　＝　（クリック数　×　クリック単価）　÷　（クリック数　×　コンバージョン率）
　　　　　　　　　　＝　クリック単価　÷　コンバージョン率
このことから、コンバージョン単価を下げるにはクリック単価を下げるか、コンバージョン率を上げるかのどちらかしかないことがわかる。そこで今回はクリック単価を下げるにはどのようにすればよいのかということと、コンバージョン率を上げるにはどのようにすればよいのかという二軸を著者の独自の観点からいくつかご紹介する。是非参考にしていただきたい。

1.クリック単価を下げるには

まずクリック単価を下げる方法である。クリック単価を下げるには、もともとクリック単価が低い媒体やクリック単価が低い業界に広告を出稿したり、ターゲットを広げて顕在層だけでなく潜在層にまでアプローチするなど様々な方法がある。例えば、リスティング広告においてクリック単価を下げるならば、部分一致を活用して低い入札価格を入れ、ロングテールワードでのリスティング広告出稿を行うのもよいかと思われるし、YDNのサーチターゲティングを使用すれば、リスティング広告ではクリック単価の高いワードであっても、そのワードを過去に検索したことのあるユーザーに対してディスプレイ広告を出稿できる。他にもDSPを活用すれば1クリック1円未満で配信することに成功した実績もリンクルには存在する。

2.コンバージョン率を上げるには

こちらはこうすれば確実にあげることができるといったことを述べることができない。コンバージョン率に関しては、仮説検証を繰り返してどのようにすれば上がるのかといったことを日々行わなければならないからである。例えば、広告文のABテストやランディングページのABテスト、広告を出稿するワードもいろいろと試していかなければならないであろう。広告以外の所で言えば、フォームの改善やコンバージョンまでの導線改善もコンバージョン率に寄与することは間違いない。このようにコンバージョン率を上げるためには試行錯誤をいかに行うかが重要であるが、もちろん過去の事例があればその分だけ早くコンバージョン率が上がる施策にたどり着くことができるというのは言わずもがなである。

まとめ

これら上記で述べたことはあくまでも一例でありかつ、上記の二つは独立ではなく、クリック単価を下げようと思えばコンバージョン率が低下したり、コンバージョン率を上げようと思えばクリック単価が高くなってしまうことも当然ながらある。このような二つをどのようにうまく取り扱っていくかで成果というのは大きく変わることとなるので今後はこのことを考えて運用していっていただけると幸いである。とはいえ、読者自身での運用ではノウハウもなくどのようにすればこれら二つをうまく達成できるのかわからない方も多いであろう。そんなときにはリンクルにお問い合わせいただければ、毎日これら二つのことを同時に達成することはできないかを常に考えながら運用を行ったり、改善提案を積極的に行っているので良いお手伝いができるであろう。自社運用や他の代理店でうまく成果が上がらなかったという読者の方は是非一度リンクルへお問い合わせいただきたい。